さて、ご無沙汰してました…;;
実は先週の木曜あたりからパソの不調に見舞われ落ちてたんです。いろいろな操作を経て日曜夜からどうにか元通りになりましたが。
…ぶっちゃけ、ウイルスです。
と言っても、情報を盗まれるタイプの超コワイやつでなくアイコンが(実際はあるのに)消えてしまったり、ファイルが勝手に隠しファイルになってしまったりと言う困ったちゃんタイプのです。
いろいろ調べて見たら同じウイルスでもピンキリらしく、症状からするとウチに侵入したのは亜種の出来損ないみたいな感じらしくバスターくんできちんと駆除出来ました。
大元のヤツだと対策ソフトでも駆除が難しい厄介なヤツらしいので、みなさんもご注意下さい。
常にJAVAとかを更新して最新にしておけば防げるので…(ウチは数回怠ってしまった;;)
でも、そんな中でもiphoneでついったーには参加(笑)。
まだ桜が満開だった頃に垂れ流した小ネタを投下しておきます。
SAKURA キッス
今日は穏やかな晴天、絶好の花見日和。こんな日は桜の下で読書するのが最高だ。
「だからって授業をサボるのか?」
「一緒にサボってるお前がそれを言うのか?」
横で寝転がる速水が首をすくめて降参した。しばらく本に没頭していたら速水は何時の間にか寝てしまい、俺はその顔に見入ってしまった。
ただ眠っているだけでも端整な顔立ちだ。
女子の憧れの的のこの男を独り占めしているのが自分だと思うと気恥ずかしいやらもったいないやらだ。
そんな事を考えていたらそよ風が桜の花びらをヒラヒラと運んで来て…速水の唇に一枚舞い降りた。軽く触れただけだろうに、速水はぱっちりと目を開いた。
「…あ、れ?」
珍しく速水が混乱している。
「どうした?」
その様子が可笑しくて小さく笑いながら聞くと速水は唇の花びらを摘まんでがっかりしている。
「どうしたんだよ?」
「…お前がキスしてくれたかと思った。」
「ばっ、ばか言うなっ!昼間の外でそんな事するはず無いだろっ!」
俺は恥ずかしさから思わず怒鳴ってしまったが、速水は本気でがっかりしている。
そして…また吹いた風が速水の指先から花びらを奪い花吹雪の中へと舞い上がらせ、その様子を俺はぼんやりと眺めていた。
あれから20年近い月日が経つが…俺たちは今も変わらずに桜の下で並んで座っている。あの時と同じく俺は本を読み、速水は昼寝中だ。
そしてはらはらと舞い散る桜の花が視界に入ったかと思ったら…速水の唇にイタズラをした。
「…あ」
小さな声を上げて目を覚ますと花弁に気付いて手にとった。
「なんだ…お前が……」
そこまで言って速水は俺をじっと見つめ…二人同時に吹き出してしまった。20年も前の事を思い出してしまったのだ。
「あの時と同じなんてお前も進歩しないな。」
「仕方ない。ずっと好きなんだからな。」
…バカ野郎。
本当に恥ずかしい奴らです。……もう、一生やってろ!