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愚痴外来の将軍×行灯推奨のSSブログです。たまに世良×渡海や天ジュノも登場。
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No.130
2010/12/02 (Thu) 13:55:28

先日、今回の連載はピンクゾーン無し!と白旗を揚げましたが…
やはりこーゆーサイトで堂々と白旗宣言もどうかと思い直しまして、頑張ってみました。

書いてみて改めて思った。……難しい;;
年と共に現実的になって来るもんなんですね……(しみじみ)。昔のようにファンタジーになれない。
それと私の書くえろが説明書っぽい理由が分かった。
二人の会話、喘ぎ声が圧倒的に少ない。だから描写説明ばっかりになるんだ!
だって……最中って会話は少ないと思う。


とまぁ、言い訳はさておき。
今日の更新分はがっつりピンクゾーンです。18歳未満の閲覧は控えて下さい。
どんなヘッポコでも、えろは大人になってから(笑)。

ちなみに、今回の分は読まなくても今後の連載に支障はありませんのでご安心を。

拍手[11回]



Fall in love 5.5


もうそこには本能しか無かった。

一度重ねた唇は、二度三度と求めて貪る。
生々しい水音は二人の聴覚を犯して、荒ぶる熱をより一層高めた。
ほんのひと欠片の理性が二人を寝室へと向かわせ、ベッドへともつれながら倒れ込む。男二人の重さにスプリングが大きく鳴った。
互いの衣服も乱れ、速水は田口の鎖骨に唇を落としてきつく吸い上げる。
「っ!」
その痛みさえも今は快感にしかならず、田口の身の内でどろりとした熱が蠢いた。

速水の手が器用に衣服を剥いですべてが露わになると、薄闇の中で身じろぐ田口の身体が艶めかしくて、雄の本能を刺激する。
「た、ぐち……」
声が喉に絡んで掠れ、余裕が無いことに今更ながら気付かされた。
自分は今、この男に欲情している。
そう思うと全身の血が一気に熱くなった気がした。

速水が再度覆い被さると、田口の顔が切なそうに歪んだ。それがまた扇情的で、速水の欲をかき立てた。
口づけながら薄い胸板へ手を滑らせ、乳首を指先で弄ぶが反応は薄い。更にそこから脇腹へ、腰へと撫でると甘い声を上げて腰が揺れた。
速水は内股へ手を伸ばす。
「っ!…あぁ……」
そこをさすり上げ、でも肝心な部分には触らず脚の付け根をなぞると、田口の身体が戦慄いた。
「は、やみ… はや‥みっ!」
泣き出しそうな、でも誘っているような田口の切実な声が堪らない。組み敷いた肢体が快感で震えるのが愛おしい反面、乱暴に征服したくなる。
速水はこんなに執着を感じたのは初めてだった。

「そんな声、出すなよ…」
そう呟いた声が田口に聞こえたか定かではない。今までに経験したことの無いような情動と感覚に、田口は喘ぎ溺れるしか出来なかった。
男同士だから快感の引き出し方は分かっている。
速水が田口の先端を指の腹で刺激してやると矯声を上げて首を振った。
「いいのか?」
荒い息で答えもままならない田口の耳元でもう一度問う。
「気持ちいい?」
その囁きと耳朶にかかる息も、今の田口には充分な媚薬だ。
「はあぁ…」
甘い吐息を漏らすと田口の雄がビクリと反応して腰が震えたが答え。速水は更に田口を追い上げる。
「あっ…あっ……はやっ、みっ!」
普段のストイックな雰囲気をかなぐり捨てた田口の色気に、速水は興奮し熱くなった。
田口と自分の雄を握り追い上げて…一緒に弾ぜた。

射精後の脱力した身体がベッドへと沈む。
田口は過ぎた快感に顔を紅潮させながらも、戸惑いを隠しきれない。まるで迷子の子供みたいに不安な様子を伺わせた。
「んな顔するな。俺が虐めてるみたいじゃないか。」
「はや…」
速水はそれ以上は何も言わせない。抱き寄せて唇を重ねる。歯列を割って舌を絡め、呼吸をも奪ってしまうほどに激しく…。
もっともっと欲しい。速水はもちろん、戸惑いながらも田口も求めている。欲望が沸き上がるのを止められないくらいに理性が希薄になっていた。

速水は指に吐き出した蜜を絡め、田口の後口へあてがった。
「っ!」
身体が一瞬強ばって腰が引けるのを、速水は押さえ込む。
「ここまで来て待ったは無しだ。」
もう一度ディープキスで口を塞ぎ、田口の感じる部分に愛撫を加えながら後口を解していく。

「あっ…ああぁ‥んっ!」
指を一本、二本と飲み込んだところで田口の声に艶が混じる。速水が更に内壁を探ると
「あっ、ん!」
と腰が跳ねた。快楽のポイントに触れたようだ。速水の指を絡め取るように締め付けた。
その部分を執拗に攻めると田口は髪を乱して身を捩る。速水はその痴態に息を飲んだ。

指を抜き田口の膝裏を抱え上げて身体を密着させる。
「…入れるからな。」
充分ではないが解した部分に自身の先端をあてがい押し進める。
「ひっ!」
田口が痛みに息を飲み、速水の背に爪を立てた。痛い、と思ったが自分は田口にもっと酷い痛みを強要しているのだ。
「‥ご、めんな?痛けりゃ引っかいても、噛みついても構わないか、ら。」
そう言う速水も受け入れる器官ではない場所への挿入に苦心していた。

たくさんキスをして愛撫で気を逸らせ…田口の痛みと緊張を少しずつ解して、やっと一つになれた。

「お前ん中に入ってるの、分かる?」
泣き濡れて紅潮した顔で田口が頷く。痛みを我慢して受け入れてくれたのが速水には愛おしくて、思わず笑みがこぼれる。
汗で張り付いた前髪をそっと払ってやると、田口がふわりと笑った。速水に釣られて無意識に微笑んだらしい。
どくり‥と田口の内部で速水自身が脈打った。
「っあ!」
その小さな衝撃に田口の眉間にシワが寄る。
「っ…おまっ…ここで笑うなんて、反則。」
速水は苦笑すると、少しずつ律動を始める。

「はぁ…ん あぁ……」
痛みの為にすっかり萎えてしまった前を刺激してやると、僅かながら内壁の苦しいほどの締め付けが解かれ速水は動きを早める。
指で刺激した良い部分に速水の先端が当たると矯声を上げて背を反らせ、悦びに身体が震えた。
「あっ… あぁっ……」
田口から漏れる言葉はすでに意味を成さない。もう二人とも余裕は無かった。
あとは快楽の頂点に向けて一気に駆け上るだけだ。
「っ… た、ぐちっ!」
「あ、ああぁっ!」

苦痛も快楽もすべてが混ざりあって…二人は堕ちた。


好きで好きで…愛おしくて。
言葉に出来ないくらいに感情が溢れだして。
我を忘れて、二人は溶け合った。
 

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首都圏に棲む主腐…もとい主婦。家庭内における肩身の狭い『隠れ同人』。
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